『ソフト老害』という言葉をご存じですか?
鈴木おさむさんの著書で登場し、話題になっている言葉ですが、どんな意味なのでしょうか。
今回は、今巷で話題になってる『ソフト老害』について深堀してみました!
また、その言葉に対する世間の声もまとめてみました。
この記事でわかること
・『ソフト老害』の意味とは?分かりやすく解説!
・『ソフト老害』への世間の声
『ソフト老害』の意味とは?分かりやすく解説!
老害というと、60代や70代など高齢の方に使う言葉かなとおもいがちですが、『ソフト老害』とは40代から気を付けたいと言います。
『ソフト老害』の生みの親である、放送作家・鈴木おさむさんは、以下のように語っています。
40代になり、職場で上と下の間に入りバランスを取るポジションで、自分は、上のプライドを傷つけず、下の意見をうまいことまとめたつもりでも、下の世代から見たら、その行動が老害に見えてたりするということに気づき、それをソフト老害と名付けました。自分を含めて
仕事の辞め方 著:鈴木おさむ
これは、どういうことなのでしょうか。
会社でもある程度、役職も就く中間職になり、上司と部下両方の板挟みとなる40~50代くらいの年代の方へ向けた言葉のようですね。
責任ある立場にたつからこそ、組織全体の利益を考える必要が出てくるため、個よりも会社なり組織全体に重きを置いた発言をする機会が増え、その結果、その言葉が若者の成長の機会や精神的なストレスにつながってしまう、ということかなと理解できます。
『ソフト老害』の具体例は?
鈴木おさむさんは、自分自身が『ソフト老害』になっていたという自身の経験についても触れています。
過去、鈴木おさむさんが、放送作家として仕事をしていた時のことです。
僕ら作家は10以上の番組を担当し、週に一回、番組の会議に来て発言する。ディレクターは一週間、その会議に向けて気持ちを込めて作り上げてくる。だが、それが週に一度そこに来た僕らの発言でひっくり返される。
このように、視聴率などの番組や会社への評判を気にして、個人(ここでいうディレクター)の頑張りだったり想いというものを結果として、ないがしろにしてしまうということが起きていたようです。
そのことを振り返り、鈴木おさむさんは自分自身も気づかないうちに『ソフト老害』になっていたと語っています。
SNSでは、この『ソフト老害』を受けて、改めてソフト老害につながるような言葉も取り上げられています。
- 石の上にも3年
- 仕事は我慢するもの
- もっと先輩を敬え
- 思えのためを思って
- 最近の若者は・・・
- 風邪くらいで休むな
- みんなしんどいのに
- やる気あるんか
- もう帰るん?
- 普通こうじゃない?
- 厳しいこというけど
- 付き合い悪いな
- そこは空気読んで
- 俺の酒が飲めない?
- どこでも通用しない
- 友達は多いほどいい
- 大企業の方がいいよ
- どうせ失敗する
- まだ○○してないの?
- うつ病は甘え
ソフト老害が話題の今、改めて気をつけたい。
— 後藤 迅斗(じんと)@じぶんぽっく (@jinto_jibunpock) January 25, 2024
「スルー推奨な言葉たち」 pic.twitter.com/vjjVEEaLHO
『ソフト老害』にならないためには?
変に上と下、両方によく思われようとする姿が『ソフト老害』となりやすいようです。
鈴木おさむさんは、『ソフト老害』になるくらいならば、
嫌われるなら正面からちゃんと嫌われようと。嫌われることを恐れてうまくやろうと思うから、逆にソフト老害になるのであって
といっています。
たしかに、変に気を遣って顔色うかがってるなーという人の言葉より、よっぽど正面からこうじゃないかなと意見される方が、その人のことも信頼できますし、自分自身も素直にそのアドバイスを受け取れるかなどおもいます。
『ソフト老害』への世間の声
世間からは、若者目線のことばや、自分自身が40代で『ソフト老害』といわれる年齢になりつつつある方の言葉など、立場の違いで受け取り方は異なるようです。
鈴木おさむさんが40代になってから気づいた。
— 福笑 (@smile106uvu) January 25, 2024
ソフト老害
これって
上司と部下の板挟みになる世代の方が
会社のためにと敢えて「悪者」になった末の事だったりして泣けて来た
40代の人が新人の頃に当たり前だった事も当然の様に🆖となる
若手の考えを理解して
自分の考えを伝える難しさよ…
腹痛い pic.twitter.com/YDWO5Ptr3y
ソフト老害、自分を省みるのは構わないけど、現場で若者がそれを盾にして無法地帯化するのは違うと思うの
— かなみん (@kanaminmin_a) January 25, 2024
「ソフト老害」なんて言葉もできたんですね。
— 日暮れひぐれん (@higureshuuen) January 25, 2024
「40代は自分で思ってるより偉くなってるから、周囲の若い人に嫌な思いをさせて気を遣わせてることもある」か。
上司も年下で立場の弱いの私には当てはまらないけど、言動には気をつけよう。
ある時突然老害になるんじゃなくて、経過があるんだからね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あなたは『ソフト老害』、身近に経験ありましたか?
ご自分は大丈夫でしたか?
ただ、『ソフト老害』という言葉ばかりが独り歩きして、またなにをするにもその言葉を振りかざす社会もいやだなと思ってしまいます。
年上の方の経験からくる助言は素直に聴けるように、年齢関係なくお互いに敬う心は忘れずにいたいものですね。