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危険運転致死傷罪はいつから?見直しで何が変わる?

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悪質な運転による事故などで適応される『危険運転致死傷罪』ですが、見直しが必要なのではと議論になっていますね。

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そもそも、危険運転致死傷罪は
「いつから始まったのか?」
「きっかけはなんだったのか?」
「今の現状は?」
「見直しで何が変わるの?」

など疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。

今回は、『危険運転致死傷罪』について深堀してみました。

この記事でわかること
危険運転致死傷罪はいつから始まった?
・危険運転致死傷罪のきっかけは?

危険運転致死罪の現状は?
・危険運転致死罪の見直しで何が変わる?

危険運転致死傷罪はいつから始まった?

危険運転致死罪は、もともと2001年の法改正で刑法第208条の2に新設された規定として制定されました。

その後、2013年に、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(自動車運転死傷行為処罰法)として独立して制定されました。

それまで、危険運転によって被害を受けた、被害者や遺族によりそった法律はありませんでした。

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危険運転致死傷罪のきっかけは?

1999年に起きた東名高速飲酒運転事故がきっかけだったといわれています。
東名高速道で酩酊状態で運転していたトラックが料金所で停止していた乗用車につっこみ、乗っていた幼い女児二人が死亡した事件です。

この事件当時、まだ危険運手致死傷罪はなく、この運転手は業務上過失致死に問われ、この罪の最高刑である懲役5年を検察側が求刑しましたが、懲役4年の確定判決となりました。

幼い我が子を2人も失い、この判決では到底やりきれないですよね。

この事件は大々的にニュースで報道もされ、危険運転による事故を起こした加害者への刑の厳罰化が世間の声としても叫ばれるようになりました。
そして署名運動も起こり、法整備が進みました。

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危険運転致死傷罪の現状は?

現在、危険運転致死傷罪に当てはまるのは、以下の項目です。

  • 制御できない速度での運転
  • アルコールまたは薬物の影響による運転
  • 赤信号を無視
  • あおり運転など人や車の通行を妨害する目的での運転
  • コントロールできない技術での運転(無免許など)
  • 通行禁止道路での危険な速度での運転

危険運転致死傷罪に対して科される刑罰は、人を負傷させた場合と、人を死亡させた場合とで異なります。

  • 人を負傷させた場合:15年以下の懲役
  • 人を死亡させた場合1年以上の有期懲役
    (有期懲役とは原則として1ヶ月以上から20年以下の期間)

危険運転によって人を死亡させてしまった場合には、最長で20年の懲役が科されることとなります。

このように、危険運転による致死傷は、かなり重い罪に位置づけられました。

危険運転の被害にあった方や、大切な人を失った遺族の方に寄り添うための法となるはずでした。

しかし、現状では、この危険運転致死傷罪に該当させる要件がかなり曖昧で、厳罰に処するハードルがかなり高いのが現状となっています。

具合的には、
制御不能な速度が明記されていない
・制御不能という状況をどうやって判断するのか
・運転者が故意だったかなど判断が難しい

などがあげられます。

これを受けて、危険運転致死傷罪を見直そうという動きが出ているのです。

危険運転致死罪の見直しで何が変わる?

危険運転致死罪の見直しには、刑事法学者や警察官、検察官、弁護士、被害者のご遺族10人が参加する予定とのことです。

この見直しで、変わる可能性があるのは、

  • 制御が困難な高速度の明記
  • 正常な運転が困難な状態の明確化
  • スマートフォンを操作しながら運転する「ながらスマホ」の処罰
  • 過失運転致死傷罪の法定刑を引き上げ

などと言われています。

この見直しがされることで、悪質な危険運転へ相応な刑罰が下せるようになったり、それにより危険運転の抑止につながることが期待されます。

見直しによって、過剰な刑罰を科すことになってしまうという声もあるようですが、正しい判断を下せるためにも明確なラインは必要だと個人的には思います。

世間の声

この危険運転致死傷罪の見直しについての世間の方の声をまとめました。

制御困難とか運転困難とか関係なく、飲酒運転・無免許運転・制限速度超過50km以上等々を決めて、その行為をしたら有無を言わさず危険運転にすればいい。

引用元:Yahoo!ニュースコメント

酒飲んで運転して事故起こしても酒が抜けるまで逃げれば現在の法律では危険運転致死傷罪には問われない。だから事故起こしてもその場からすぐ立ち去る。ひき逃げの罪になろうとも危険運転致死傷罪に問われるよりは罪は遥かに軽いから逃げる訳だ。飲酒運転した場合の罪は飲酒量に関わらず危険運転致死傷罪に問うのでないとこういう行為は無くならない。

引用元:Yahoo!ニュースコメント

制御という所が曖昧であるから実効性と抑止力にならない法になってしまったのではと思う。

引用元:Yahoo!ニュースコメント

まとめ

今回は、「危険運転致死傷罪はいつから?見直しで何が変わる?」として、深堀してみました。

  • 危険運転致死傷罪は、制定は2001年から。現行のものは2013年から
  • 危険運転致死傷罪のきっかけは、東名高速飲酒運転事故
  • 危険運転致死傷罪の見直しで、刑の厳罰化や適用要件の明確化が行われそう

危険運転致死傷罪の見直しで、法改正が行われれば、しかるべき刑罰が与えられるようになれば、危険運転への抑止力にもなると考えます。

今一度、危険運転致死傷罪が整備されたきっかけをわすれることなく、適切に刑罰が規定されることを願います。

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この記事を書いた人
ふふまま

ほくろがチャームポイントのかなりズボラな1児の母。
日常の中で気になったこと、知りたかったことなどを発信中。

登山やスノーボードに出かけたり。自然の中で遊ぶのが好き。
家にこもるようになってから、麴調味料にハマり中。

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