お笑いトリオ「森三中」大島美幸さんの夫で放送作家の鈴木おさむ氏（５１）が１２日に自身のＳＮＳを更新し、２０２４年３月３１日で放送作家業と脚本業から退くことを発表しました。
そのコメントの中で、「振り返ってみると、とても振り切った人生を生きてきたなと思っています」と記した鈴木おさむさん。
その「振り切った人生」について詳しく調べてみたら、面白かったのでまとめてみました。
鈴木おさむの若い頃 振り切った人生とは？
鈴木おさむさんの若かりし頃の「振り切った人生」とは一体どんなものだったのか？
気になりますよね。
その前に、意外と知らない鈴木おさむさん。
そもそもどんな方なのか？プロフィールをざっくりまとめてみました。
- 本名：鈴木 収（読みは同じく おさむ）
- 生年月日：1972年4月25日（51歳）
- ペンネーム：すますま・すずき
- 出身地：千葉県安房郡千倉町（現在の南房総市）
- 出身高校：千葉県立安房高等学校
- 出身大学：明治学院大学経済学部中退（2年次）
- 所属：スマイルカンパニー
放送作家になるまでの歩み
1988～1991年にフジテレビで放送されていた『夢で逢えたら』を見て、高校2年生の頃には、放送作家を志します。
放送作家を夢見て、大学入学のタイミングで上京したそうですが、すぐに大学には行かなくなったという鈴木さん。
テレビのドキュメンタリー番組で、太田プロのお笑いオーディションで芸人さんがネタ見せしているときに放送作家さんがいるのを見て、
「ここに行けば放送作家に会えるんだ！」
と思い、大学1年の8月に太田プロダクションの芸人採用オーディションを受けに行ったそうです。
本当に大学入学後すぐですよね(笑）
明治学院大学の雰囲気はお坊ちゃんで肌に合わなかったと語られています。
そこで、審査員の1人として参加していた放送作家の前田昌平さんの目に留まり弟子入りします。
しかし、前田さんからは
「最近の作家は芸人の気持ちをわからなさすぎる。お前が半年間芸人としてネタをつくり続けたら考えてやる」
と言われ、ピン芸人として太田プロのライブに参加していたそうです。
その頑張りが認められ、半年ほどたった時
山田邦子さんの夕方のラジオと、槇原敬之さんの『オールナイトニッポン』に、
ノーギャラで放送作家として入らせてもらったそうです。
この頃に先輩から「毎日映画を観ろ」と言われ、19歳の終わりから、365日毎日映画を見るようになります。
21歳の時には映画を800本も見ており、そのおかげで周囲の大人たちと対等に話ができるようになったそうです。
そうなると、周りの大人たちも鈴木さんを可愛がるようになり、様々な機会を与えてくれることも増えたようです。
さらに、この頃、木村拓哉さんと出会います。
木村さんのモノの見方、目の付けどころのすごさを目の前で感じた鈴木さんは、木村拓哉さんを、日本一の「かっこいいオタク」と呼んでいます。
そして、23歳の頃、SMAPと仕事を共にするようになります。
懐かしい方も多いと思いますが、あの「SMAP×SMAP」スマスマ時代ですね。
2002年、鈴木さん29歳、放送作家歴10年の時に月9「人にやさしく」を手掛けます。
３ピース！懐かしい・・・
視聴率20％超えのヒット作でしたが、鈴木さん的には「歯が立たなかった、悔しい思い」をした作品だったそうです。ス、ストイック・・・ですよね。
その反動で、
「俺はこのまま放送作家に戻っていいんだろうか？」
と立ち止まったそうです。
ちょうどその時に高校の後輩の吉本の芸人さんから、若手芸人のライブに誘われ、吉本の
「おもしろいけど売れてない芸人軍団」との付き合いがはじまります。
そのことから、鈴木さんの脚本・演出で芸人さんたちとの舞台がはじまります。
鈴木おさむの私生活
そして、その舞台がきっかけで、後の妻となる森三中・大島さんと出会います。
「この人と結婚したらどうなるんだろう」
という思いから、
2002年10月に森三中の大島美幸と「交際0日」で結婚します。
これが世に言う「交際0日婚」ですね。ちなみに大島さんは、婚姻届を提出する日まで、鈴木さんの電話番号を知らなかったというから驚きですよね（笑）
ぶっ飛びすぎていて、さすが、としか言えません。
この感性だからこそ、面白い作品がかけるんですよね。きっと。
そしてその2人の馴れ初めを描いた著書『ブスの瞳に恋してる』を出版し、2006年4月にドラマ化されました。
結婚直後、大島さんは鈴木さんを「おさむさん」、鈴木さんは大島さんを「大島」と呼び合っていたそうですが、結婚半年後に他人行儀を打破しようと鈴木さんのことを「むーたん」、大島さんのことを「みーたん」と呼び合うようになったそうです。
結婚後から、愛称で呼び始めるあたりも、「交際0日婚」ならではですよね(笑)
2009年11月22日、「パートナー・オブ・ザ・イヤー2009」に選ばれました。
夫婦そろって番組で共演されている姿もよく見かけましたよね。
私生活では、大島さんが２度の流産を経験し、
2014年1月大島さんは「妊活のために芸人活動をお休みします」と宣言しました。
鈴木さん自身も男性不妊であると公表されていますね。
夫婦そろって、「やるならとことんやろう！」と妊活を決意されたそうです。
そして、2015年待望の第一子、笑福（えふ）くんを授かります。
そして、鈴木さんは同年7月6日、育休（本人曰く父勉）のため一部を除き1年間休業することを発表しました。
（ちなみに2023年7月に、自身のSNSで第2子の妊活中であることを公表しています）
2018年5月公開の映画『ラブ×ドック』で、映画監督デビューを果たします。
さらに同年8月、メシ酒場鈴木ちゃんを開店されています。
2011年にサイバーエージェントとの出会いをきっかけに、テレビとガラケーのメディアミックスで
ドラマをつくったり、テレビだけでなく、ネット界でも活躍の幅を広げられています。
放送作家をやめる理由
２０２３年１０月１２日。
— 鈴木おさむ (@suzukiosamuchan) October 12, 2023
今日はご報告があります。
僕は１９９２年２月から放送作家と言うお仕事を始めさせていただき、今年で３２年。
放送作家に加えて、脚本業もさせていただいてきましたが。
来年２０２４年３月３１日で３２年やってきた放送作家業を辞めることにしました。
脚本業も辞めます。… pic.twitter.com/rxPAftsPdP
ここ数年、作り手の前に人として、振り切って生きれていないなと言う思いがずっとあり。もう一つ。ＳＭＡＰが解散してから、自分の中で１２０％の力が、入りにくくなってしまったというのもあります。常に入っていた１２０％の力が入らない時も出てきてしまった。
instagramより
元々は２０１９年。当時４８歳の僕が色々迷っている時に、山下達郎さんのライブで『ＬＡＳＴ ＳＴＥＰ』という曲を聞き、その瞬間、『５０歳になったら辞める』という思いが頭に閃（ひらめ）きました。
いままで、これだけ、人生のいろいろな荒波を超えてこられた鈴木さんにとっても、40代はしんどい時期だったと語られています。人生のさらなるステージに差し掛かっているのだなとお察しします。
山下達郎さん「LAST STEP」の歌詞はこちらから。
https://www.uta-net.com/song/51929/
鈴木おさむの今後について
「来年春からは、若者たちを応援することが出来たらと思っております。現在５１歳。今だったらまだ間に合う。まだ形になってはないですが、それをこれから本気でやってみたいと思っています」とした。
鈴木おさむInstagramより
最近は「自分の好きなものを作るって決めてやっている」という鈴木さん。この頃は20代の若者たちと仕事を共に作り上げることも多いようです。若者たちを応援したいという背景には、そういった若者たちとの交流もあるのでしょうか。
さらに、私生活では今年7月に51歳からの妊活として、現在妊活中であることを自身のＳＮＳにて公表されています。
パパとしてもこれから、ますます頑張らないといけないですね。
まとめ
いかがでしょうか。
鈴木おさむさんが「振り切った人生」と自負するこれまでの歩みは、鈴木さんの放送作家への熱い思いと、周囲の人との関わりの中で育まれてきたのだなと思いました。
「ぼくは人の50歳に異常に興味がある。世の中のことをホントに動かすのが60代とか70代になってくるって考える。」とほぼ日刊イトイ新聞で語っていた鈴木さん。
放送作家を引退されることは残念ですが、50代新たな挑戦として、まだまだこれからのさらなる活躍に注目ですね。
